糖尿病療養院指指導士のつぶやき

すみれ病院公開講座を終えて

糖尿病療養指導士・看護師 今村

11月26日(土)に「第一回すみれ病院公開講座」を開催しました。
今回は糖尿病と予備軍をテーマに、小西副院長が「血糖値が気になるあなたへ 専門医からのメッセージ」という講演を行い、予備軍や糖尿病にならないための秘訣や糖尿病といわれても合併症を防ぐための最新情報をお届けしました。
50名以上の方が参加され、大盛況でした。足を運んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。

では当日の内容を少しご紹介しましょう。

予備軍や糖尿病は健診での空腹時血糖値だけでは見逃される場合があります。実際に健診で血糖値に異常がないといわれた方の一日の血糖の動きを持続血糖測定モニターという最新の方法でみてみると、食後の血糖値がなんと200mg/dlを超えていました。食後の血糖値がこんなに高くなっているなんて、皆さんびっくりです。食後の高血糖は動脈硬化を進ませます。でも大丈夫。食後に散歩をしたり、食事の時に野菜から食べるなど少しの工夫で、血糖値が改善します。生活習慣の改善が、糖尿病にならないためにも、動脈硬化の予防のためにも大事なことが分かりましたね。

口座


ここで一息。

血糖値の測定や動脈硬化検査、いわゆる血管年齢測定の実習です。皆さんの血管年齢は何歳だったでしょうか?
糖尿病療養指導士による医療相談も行いました。病院よりも和やかな雰囲気でしたね。参加された皆さんはとても勉強熱心で、私達、療養指導士は正しい知識、本当に役立つ情報を正確に伝えられるように日々勉強しないといけないと思いました。

  講座


さて講演の後半では、最新のインスリン治療やインクレチンという新しい糖尿病治療薬の話、合併症に関与するAGE(終末糖化産物:老化の原因と考えられています)などの最新情報、さらに合併症を防ぐためのヒントが話され、皆さん興味津々で聞いていました。

今回の公開講座でお伝えしたかったことは、血糖値が高いと言われたら、放っておかず、きっちり検査をうけること。糖尿病と言われたら早く治療を開始すること。治療の基本は食事、運動療法であること。そして糖尿病治療で一番大事なことは「患者さん自身が糖尿病に対して正しい知識をもつこと」です。

すみれ病院では、今後も公開講座を開催する予定です。糖尿病や予備軍と診断された方はもちろん、健診で血糖値が高い、糖尿病の気があるといわれた方、ご家族が糖尿病かもしれないと心配な方、そして何よりも健康で糖尿病になりたくない方、皆さんふるってご参加ください。

糖尿病療養指導士のつぶやき

  • 外来診療予定
  • 交通アクセス

ページトップ