糖尿病療養院指指導士のつぶやき
インスリンはどこで保管する?
糖尿病療養指導士・看護師 真鍋
病院からいろいろなお薬をもらうことと思います。そのお薬にあわせた保存方法もさまざまです。
インスリンの場合、最適温度は2℃から8℃で日のあたらないところです。
でもインスリン注射を開封して使い切るまでの期間程度なら常温(室温)で問題ありません。開封した注射器は冷蔵庫に出し入れすると結露してダイヤルが故障することがあるので常温(室温)で保存します。
一方、まだ開封していないインスリンカートリッジや予備の注射器は冷蔵庫の中の冷気の噴出し口から離れてあまり冷たくならないところで保管します。
私の訪問看護に行っているある患者さんのお宅でインスリン注射の残りの量を聞いたら、冷蔵庫の引き出しを開けて未使用のインスリン注射を出してきました。
看護師「この引き出しは何の引き出し?」
患者さん「チルドです」
看護師「チルドって何℃?」
冷蔵庫の中っていったい何℃でしょう?
あるメーカーのホームページを見ると以下のようになっています。
こうやって見るとドアポケットと野菜室がいいようですね。
当院では患者さんにドアポケットを勧めていて、この患者さんにもドアポケットにインスリン注射器を入れるようにお願いしました。
くれぐれもインスリン注射器はチルドに入れないようにしてくださいね。
また開封済みで使用中のインスリンは冷蔵庫に入れず常温(室温)で保管してください。