糖尿病療養院指指導士のつぶやき
体重管理について
糖尿病療養指導士・看護師 佐藤ちずる
みなさんこんにちは看護師の佐藤です。
看護師「体重増えてますね。何か思い当たることはないですか?食事の量とか、間食はどうですか?」
患者「そういえば食べ過ぎてたかも...。わかっているんだけど、ついつい間食しちゃうんだ。」
日々患者さんとよくこういう会話をします。良い血糖値を良好に保つには体重管理が大切です。そのためには、指示されたカロリーを守り、間食を控えて、体を動かすこと、そうです食事療法と運動療法が大事です。頭では分かっていても、実践するのはなかなか難しいですね。
私も妊婦健診のために定期的に病院へ通うようになって、体重の管理の難しさを実感しました。
初回の健診時、体重管理の大切さについて説明を受け、「目標体重は10?増までね。」と言われました。
はじめは月1?のペースだから簡単にクリアできるな。なんて軽く考えていました。
ところが3回目の健診で+4?、手帳には赤でラインを引かれてしまいました。これはまずいぞと、まず間食を止めようと試みました。がしかし、実際に挑戦してみると、ついつい食べてしまうんですね。習慣ってなかなか変わらないもので、食べないとイライラするし、食べてしまったら罪悪感でストレスになり、また食べてしまう。
次の健診。体重+6?(先月より2?も増加)...。よし今度こそはと毎日体重を量り、間食をした時はノートに書き出すことにしました。はじめは少しでも体重が増えると落ち込み、「絶対間食しちゃいけない」という気持ちが強く、毎日イライラしていました。
そんな私を見かねて夫が、「そんなにイライラしてたら体にも赤ちゃんにもよくないよ。我慢しないで食べちゃえば?食べ過ぎなければいいよ。」って言ってくれたんです。何だか肩の荷が下りたようでした。
それからは無理に間食を制限するのはやめて、書き出したノートをみながら昨日はこれだけ食べたから今日はやめておこうと、調節するようにしました。また、体重測定も週1回にして、週末に毎日の間食記録を見て1週間の自分の生活を見直すようにしました。そうすることで我慢しているというストレスが軽減されたように感じました。
今回の経験を通して、患者さんってこんな気持ちなんだなとあらためて実感したとともに、自分を支えてくれる人がいることの大切さを感じました。
今までやってきた食事や運動の習慣を変えるのは容易なことではありませんが、自分にはできないと一人で悩まないでくださいね。私たち糖尿病療養指導士がみなさん一人一人にピッタリ合った食事療法や運動療法の仕方を一緒に考えます。そして、糖尿病と上手に付き合って健康を保ちましょう。