糖尿病療養院指指導士のつぶやき

インスリンは熱に弱い!夏場のインスリンの持ち歩き

糖尿病療養指導士・薬剤師 安室

こんにちは。糖尿病療養指導士/看護師の高尾です。

暑い日が続きますね。

そんな時、スポーツドリンクのCMを見るとグイッと一気飲みしたくなりませんか?!

最近テレビで話題の熱中症対策にもなるって噂だし、実際に水やお茶よりも美味しいし...。

でも、美味しい話には必ず裏がある!!

皆さんはスポーツドリンクの糖質やカロリーがどれくらいあるか
知ってますか?

これが意外と高めなんですよ。

例えば、ポカリスウェット500mlで135kcalです。カロリーだけみると以外に少ないなぁって思うかもしこんにちは。薬剤師/糖尿病療養指導士の安室です。

お盆が終わり、8月も終わりに近付いてきましたがまだ暑い日が続きますね。
夏休み、お盆休みを利用して帰省や旅行などお出かけになった方も多いのではないでしょうか?
私は少し夏休みをいただいて北海道に行ってきたのですが、8月でもとても涼しくて朝晩は寒いくらいでした。
大阪に帰ってきて改めて夏の暑さにぐったりしています。

今日はそんな夏場のインスリンの持ち歩きについてのお話をさせていただきます。

インスリンはタンパク質からできているので、高温にさらしてしまうと変性し期待される効果が得られなくなってしまうことがあります。タンパク質の変性というのは、卵をゆでると固まってゆで卵になるように、熱などでタンパク質の性質が変わってしまう現象です。
真夏だと35度を越えるような猛暑日も珍しくありません。ちなみに、インスリンは37度から40度くらいから変性が生じやすいといわれています。

炎天下で長時間インスリンを持ち歩くときなど......やっぱり不安ですよね。

そんな時、冷蔵庫で冷やした保冷剤をタオルに包み、インスリンと一緒に保冷バッグに入れる方法があります。
この時のポイントは保冷剤を直接インスリンに触れないようにタオルに包むこと。
これは保冷剤をタオルで包まないと、保冷剤の表面につく結露でインスリン注入器が水浸しになり故障の原因になるからです。また、インスリンの凍結を防ぐためでもあります。

保冷剤の用意がないような場合には、冷たい飲み物のペットボトルをインスリンと一緒にバッグに入れるのも効果があります。

そしてもう一点、夏場の自動車内はたとえ日陰であっても大変な高温になりますから車の中に放置しないように。インスリンは自分の体の膵臓から出ている物質ですから、ご自分の子供の様に大切に扱ってあげてください。

今日お話しした注意は、GLP-1受容体作動薬(ビクトーザ®、バイエッタ®)にも当てはまります。

残暑はまだ続きます。
旅行やレジャーなど長時間持ち歩く場面にはこの方法を参考にしてくださいね。

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