糖尿病療養院指指導士のつぶやき
糖尿病の方の口内ケア
糖尿病療養指導士・看護師 真鍋
糖尿病の方は高い割合で歯周病にかかっていることをご存知ですか?
糖尿病になると唾液の分泌が減り、歯周組織の破壊が促進され、口内のただれ、歯茎の出血、口内乾燥といった合併症が起きやすくなります。また、糖尿病で高血圧・心臓や動脈硬化症・腎障害のある人への多くの薬は、主な副作用として口内乾燥を引き起こすことになります。
唾液は重要な感染防御機構の役割をしています。
唾液は天然の感染防御機構であり、カンジダ菌や他の有害細菌の増殖を防ぎ、歯と歯茎の健康な状態を維持し、そして口臭を抑え口内環境を保護しています。
唾液が不足し、口内乾燥状態になると、虫歯、口内炎などの感染症にかかりやすくなります。
あなたの口がただれていたら・・・
*ひと口分の食物をとり、ゆっくり噛んで、食物と共に流動物(水・お茶・スープなど)を少量とってください。
*熱いもの、ピリッとする柑橘類やジュースのような酸味の強い食品は避けてください。
*口内を傷つけたり切ってしまうような尖ったガリガリした食品は避けてください。
*タバコやアルコール類は避けてください。
知っておきましょう
*血糖値はできるだけ通常の値に近づけましょう。
*糖尿病が上手にコントロールされていないと、青年でも老年でも酷い歯茎の疾患にかかることがあります。
*歯を清潔に保つと共に、少なくとも半年に1回は歯科の診察を受けてください。