糖尿病療養院指指導士のつぶやき

筋肉の「貯筋」をしましょう!

糖尿病療養指導士・理学療法士 佐藤

お久しぶりです!理学療法士の佐藤です。

最近、糖尿病治療や教育で入院される患者さんが増えてきました。

患者さんの中には「腰や膝の痛みで思うように歩けない。」と、運動に対してプレッシャーを感じている方もおられるようです。

そのような方はちょっと視点を変えてみましょう!

整形外科ではロコモティブシンドローム(運動器症候群、略してロコモ。)という考え方があります。ご存知の方もいると思いますが、ここでロコモの説明をちょっと。

ロコモとは、骨や筋肉、関節や神経といった運動器の機能が衰えることで、要介護や寝たきりの状態になったり、そのリスクが高くなった状態を指します。生きている間はできる限り元気で、身の回りのことは自分で出来る体力は維持したいものです。

筋力は、健康な人であっても20歳代をピークに徐々に衰え、60歳代では20歳代と比べて30%低下し、85歳以上では20歳代の半分になるといわれます。

筋力低下や筋肉がなくなることが、そのまま病気に直結するわけではありませんが、様々な病気を引き起こす可能性が出てきます。糖尿病もその一つです。動かないでいると筋肉量が減り、エネルギーが消費されにくくなるため血糖値が上昇します。

ロコモを予防するには早期からの対策が大切です。筋力を維持するための運動を若いうちから行いましょう。筋肉の「貯筋」ですね。ではどのようにすればいいのでしょうか?

まずは、「普段疲れやすい、弱い。」と思っているところから、ストレッチや筋力トレーニングをして筋肉のお手入れをしましょう。軽い運動でもよいので、続けることが大切です。

運動療法も食事療法や薬物療法と同じく、ご自分に合った方法で始めればよいのです。

あなたはロコモになっていませんか?ロコモチェックやロコトレを紹介してますので、参考にしてください。自分なりの運動方法が見つかるといいですね。

運動について、自分に合った方法が分からない方や悩んでいる方は、すみれ病院のスタッフに相談してください。きっと解決の糸口が見つかりますよ。(もちろん運動に限らずいろんなことを聞いてくださいね(^o^))  ブログへのアクセスも歓迎します。

 

*ロコモチェック*

1)2kg程度の買い物を持ち帰ることができない。

2)家のやや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下ろし)が困難。

3)家の中でつまづいたり滑ったりする。

4)片足立ちで靴下がはけない。

5)階段を昇るのに手すりが必要である。

6)横断歩道を青信号で渡りきれない。

7)15分くらい続けて歩けない。

一つでも該当すればロコモの可能性があります!

 

*ロコトレ*

◎片足立ち(ダイナミックフラミンゴ体操)

◎スクワット

◎椅子に座って、膝伸展トレーニング (立位の運動だと膝が痛い場合) など

※詳しくは、『ロコトレ』で検索したり、日本整形外科学会のホームページを参考にしてください。

 

 

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