皆さん、こんにちは。管理栄養士の勝本です。
2月はバレンタインデーもあり、普段はお菓子を食べないように気を付けている、またはお菓子を食べる習慣がない方も人とのお付き合いでお菓子に出会う機会が多い季節だと思います。
そこで今回はお菓子についてお話しします。
お菓子=間食として捉えられることが多いのですが、間食とは、食事と食事の間、また夜間にとる食品全般のことをいいます。
ここでは嗜好品(お菓子・デザート・ジュースなど)を中心とした間食(おやつ)についてとりあげます。
糖尿病の患者さんは、血糖値が上がりやすく、下がりにくいため、おやつをとると血糖コントロールが健康な人よりも大きく乱れます。それを考えるととらない方が望ましいとされていますが、おやつをとるとリラックスできたり心の栄養源になる面もあります。
もちろん沢山食べるとそれまで頑張ってきた食事療法に影響し、血糖コントロールの悪化につながるので上手に食べるための知識を身につけることが大切です。
「おやつを食べる前に考えてほしい10のこと」を参考におやつと上手に付き合っていきましょう!
「おやつを食べる前に考えてほしい10のこと」
1. 指示エネルギーの範囲を超えない
おやつは1日に160kcal程度までとされています。
1日の指示エネルギー量、3食の食事の中でやりくりしましょう。
2. 食べる時間を選ぶ
寝る前に食べると血糖コントロールに悪いだけでなく、太りやすくなります。
午前中や昼間(6から15時)にしましょう。
3. タイミングを選ぶ
エネルギー消費が期待できる、活動前や運動前がベターです。
4. 食べてよい分量を確認する
大袋を出しておくと、つい食べ過ぎてしまうので、その時に食べる分だけ出しましょう。
おやつの量と内容は他の人と同じではなく、自分仕様にしましょう。
5. 一口で食べてしまわず、ゆっくり味わって食べる
早食いすると、食べ過ぎてしまいます。
6. できるだけ低エネルギー・低糖質なお菓子を選ぶ
市販品でも工夫されたおやつがあります。
7. 商品の栄養成分表示をチェックする
特に、エネルギー・炭水化物・糖質量をチェックしましょう。
8. お腹が空いている時に買い物をしない、買い溜めしない
お腹が空いていると何でも美味しそうにみえます。
お店では、その時に食べる分だけ、時間をかけて選びましょう。
9. 習慣にせず、食べる時のルールを決める
無意識な習慣にせず、日時やイベント、ご褒美ルールを自分で作りましょう。
10. おやつを大切な時間として楽しむ
お腹が空いたから食べるのでなく、おやつを楽しく美味しく味わって食べましょう。
出典:糖尿病患者さんと医療スタッフのための情報サイト「糖尿病ネットワーク」
食事療法などで困ったことがあれば、すみれ病院には管理栄養士が2名おりますのでお気軽にご相談ください。