糖尿病ケアのための料理教室
ビタミンB1で夏バテにさようなら
糖尿病療養指導士・栄養士 橋本
今年は10月入ってからもまだまだ暑く、残暑が厳しかったですね。皆さん、夏の疲れは出ていませんか?
疲労回復にはビタミンB1が有効です。今回はビタミンB1についてお話します。
ビタミンB1は糖質の代謝を助けてエネルギーに変えるという重要な役割を持っています。さらに皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンです。
ビタミンB1が不足すると、糖質がうまくエネルギーに利用されないため、食欲の低下や全身のだるさ、疲れなど夏バテの症状が出てきます。さらに不足すると、心臓の機能が低下し足のむくみがでたり、神経の障害により足のしびれが起こり、いわゆる脚気になってしまいます。
最近はインスタント食品を利用する人が多く、ビタミンB1が不足しがちです。また忙しい方やスポーツをされる方はエネルギーをたくさん消費するためにビタミンB1が足りなくなります。夏バテ対策のためにもビタミンB1を積極的に摂るようにしましょう。
ではビタミンB1を多く含む食材である豚肉やきのこ類、ナッツを使った料理をご紹介しましょう。
ビタミンB1の吸収を良くするアリシンが含まれる葱や玉葱も使用しました。(アリシンは他にもにんにくやにらなどに含まれています。)
また、ごはん(精白米)を胚芽米や玄米にするとビタミンB1が3~5倍になります。
献立
- まいたけ・葱の豚肉巻き
- ちんげん菜のカシューナッツあえ
- ひじきと枝豆の煮物
- 玉葱の味噌汁
- ごはん 180g
エネルギー 649kcal たんぱく質 26.9g 脂質 19.9g 炭水化物 92g 食物繊維 9.5g 塩分2.8g
表1 3.6単位 表2 0単位 表3 1.7単位 表4 0単位 表5 0.7単位 表6 0.8単位 調味料 0.4単位
材料(1人分)
まいたけ・葱の豚肉巻き
- 豚肉 60g
- まいたけ 40g
- 葱 30g
- 塩こしょう 0.2g
- 油 2g
- レタス 20g
- トマト 60g
- ポン酢 3g(小さじ1/2)
ちんげん菜のカシューナッツあえ
- ちんげん菜 70g
- カシューナッツ 6g
- 砂糖 1g(小さじ1/3)
- 濃口しょうゆ 3g(小さじ1/2)
ひじきと枝豆の煮物
- ひじき 6g
- 人参 15g
- ゆで枝豆 20g
- 油 1g
- 濃口醤油 4g(小さじ2/3)
- みりん 3g(小さじ1/2)
玉葱味噌汁
- 玉葱 40g
- うすあげ 8g
- みそ 8g
作り方
まいたけ・葱の豚肉巻き
- まいたけはさいておきます。葱は5cmぐらいにぶつ切りにします。
- まいたけと葱を豚肉で巻いて、塩こしょうしておきます。
- フライパンに油をひいて、焼きます。盛り付けして、お好みでポン酢をかけて出来上がりです。
ちんげん菜のカシューナッツあえ
- チンゲン菜一口大に切って、白い部分を先にゆがいて、あとで葉の方をゆがきます。
- カシューナッツは刻んで、ゆがいてしぼったちんげん菜を醤油・砂糖とあえてできあがりです。
ひじきと枝豆の煮物
- ひじきは戻してよく洗っておきます。人参は1cmぐらいの拍子切りにしておきます。
- ひじきと人参を炒めてだしと醤油・みりんで煮ます。
- 最後にゆがいた枝豆か、冷凍の枝豆を入れてひと煮立ちさせてできあがりです。